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 豊かな自然の中でのたけのこほりやおいもほりなどの自然体験、七夕や節分などの年中行事の活動などを通して、日本の四季や伝統に触れていく機会が幼稚園ではたくさんあります。

それとは別に3~5歳児の保育では、保育の核となる大きな行事を3つ設定しています。運動会、お店やさんごっこ、おたのしみ会がそれにあたります。どの行事でも、心がけていることは、「こどもが中心。こどものやりたい気持ち、発想を大切にする」「見栄えではなく、こどもの成長を大切にする」「本番だけでなく、そこに至るまでの過程をより大切にする」ということです。

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【運動会】

運動会の定番種目を中心に、「これぞ運動会」という運動会を目指しています。1~5歳児全員が参加し、園での成長の過程を見ていただく機会となっています。無理な練習をして、素晴らしい演技をみせるようにはしていません。玉入れのカゴを園庭に出しておけば、自然と玉入れが始まる。かけっこのスタートラインや、トラックをかけば、自然と走りだす子がいる。音楽をかければ、自分の学年のダンスだけでなく、踊りたい子が自然と集まる。そんなこどもたちのやる気からスタートしていきます。「勝ち負け」へのこだわりは大切にしています。勝ったうれしさ、負けた悔しさ。2チームにわかれて、同じチームの他学年の仲間の応援にも力が入ります。年長組のリレーは、何度も走ってみて、どうすれば勝てるのか、練習を重ねていきます。

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【お店やさんごっこ】

12月頭に、クラスごとにお店をだし、参観日としてお店やさんごっこを楽しみます。品物はこどもたちの手作り、空き箱や身近にある廃材を使った制作が中心です。運動会が終わった後、10月下旬ごろから活動が始まってきます。大きなねらいは2つ。1つ目は年間の制作活動の集大成の意味合いです。いろいろな素材、いろいろな道具を使って、作る楽しさを味わいながら、制作技術の獲得を目指します。2つ目はごっこ遊びとして、お客さん、店員さんになりきって買い物を楽しむところです。普段の生活の中で目にするいろいろなお店をヒントに、先生とこどもたちが対話をしながら、品物やお店を作り上げていきます。できた品物は、さっそく売り買いをして楽しみます。何度も何度もその繰り返しをして、工夫を重ねながら本番を迎えます。年長組になると、むしろこどもたちがどんどんお店作りを進めていき、先生はそのフォローにまわることが多くあります。その中で、トラブルもたくさんあります。それも学びの機会であり、トラブルを乗り越えた先には、友だちと協力して遊びを進めていけるという成長の姿を見ることができるのです。

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【おたのしみ会】

3学期2月に行うおたのしみ会では、劇と歌の発表を行います。1年間の、そして年長組は幼稚園生活のまとめとしての行事となります。劇は、こどもたちの発想からスタートし、友だちと協力しながら、クラスみんなで取り組んでいきます。衣装や大道具、小道具は、こどもたちが役になりきるために必要な、最小限のものに限っています。こどもたちの表現を大切にし、それを妨げないようにするためです。もちろん劇ですので、発表する当日に、お客さんに見てもらうことをこどもたちが意識できるように進めていきますが、大人の考える「見せるための劇」にならないように、こどもたちが自分たちで考え、自分たちで進める部分を大事にしています。だからこそ、本番を終えた後には、こどもたち自身が劇を作り上げた達成感、満足感を、しっかりと味わうことができるのです。

幼稚園では、その生活すべてを通して、こどもたちはいろいろなことを学んでいきます。行事もその一つであり、特別なものではありません。本番だけでなく、それにかかわる日々の活動ひとつひとつを大切にしています。結果ではなく過程。その中でそのように成長してきたのかを、ぜひ見ていただけたらと思います。

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【年間行事予定】

4月 入園式 たけのこ掘り

5月 親子遠足 田植え

6月 じゃがいも掘り カレーパーティー

7月 プール 七夕 お泊り保育 夏祭り

8月 夏季保育

10月 運動会 徒歩遠足 さつまいも掘り

11月 おみせやさんごっこ

12月 クリスマス会 おもちつき

2月 節分 おたのしみ会

3月 ひなまつり お別れ式 卒園式

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